理事長基本方針

2023年度 基本方針

はじめに

挑戦することでしか新たな自分を発見することはできません。挑戦の先にある、より良い未来をつかむためには、新たな自分を見つけ続けることが欠かせません。より良い未来のビジョンを持ち、挑戦を積み重ねた先にこそなりたい自分があるのです。「明るい豊かな社会の実現」についても同じことが言えます。挑戦の結果が目に見えない変化だとしても、未来への流れは少しずつ方向を変え、理想の実現を引き寄せます。今の挑戦が、未来の実現を生むのです。
2020年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、私たちの生活様式を大きく変化させました。人と会うことが容易ではなくなり、青年会議所の運動も難しい運営を迫られ、事業が中止になることもありました。また、会員数の減少や会員の例会・委員会への参加率の低下を引き起こすきっかけとなりました。
しかしながら、社会情勢や経済活動においてまちの未来を描きにくい状況であっても、私たちは修練・奉仕・友情の三信条のもと、明るい豊かな社会の実現を目指し挑戦していかなければならないのです。
挑戦に終わりはありません。新たな道を進むと決めたとき、挑戦は既に始まっています。現状に満足せず、変化を恐れず前に進み続けることこそ、未来のために今できることではないでしょうか。どんなに困難な状況でも仲間を信じ、失敗を恐れず、より良い未来を作るために挑戦し続けます。

【心に刻む初めての挑戦とこれまでの歩み】

 2023年度、第53回埼玉ブロック大会三郷大会が三郷青年会議所を主管LOMとして開催されます。これは三郷青年会議所44年の歴史の中で初めての挑戦です。埼玉県内に三郷市の魅力を広く発信することができるだけでなく、三郷市の皆様に青年会議所の運動を知っていただくことができます。これまでに経験したことのない規模の運動に仲間と切磋琢磨しながら挑戦することで、組織としての新たなステージへの挑戦となるだけでなく、個人としても、自己成長と仲間との絆を深める良い機会となります。また、私たちは多くのステークホルダーの協力に支えられております。多くのステークホルダーと埼玉ブロック大会三郷大会を共に作り上げていくことで、更なる強固な関係性を築いていくことを目指してまいります。メンバーそれぞれの心に刻まれることはもちろん、埼玉ブロック大会三郷大会に関わるすべての皆様にインパクトを与える大会にしていきます。
 また2024年には、三郷青年会議所は創立45周年を迎えます。これまでの三郷青年会議所の歩みを振り返り、45年の歴史に刻まれた先輩諸兄姉の想いを未来へとつなげていく必要があります。周年行事を成功させるためには、魅力的な企画の提案、早い段階からの準備が欠かせません。スムーズに周年行事の実施へとつなげられるよう、メンバー同士力を合わせてまいります。
まちのために活動する団体が多く存在する中、私たちがやるべきことは、青年会議所だからこそできること、青年会議所にしかできないことを追求していくことです。高い理想を掲げ、会員が一丸となって挑戦することで、三郷青年会議所の更なる飛躍へと挑戦してまいります。

【より魅力的なひとへ】

 青年会議所に入会し、志を同じくする仲間であっても、それぞれがもつ興味関心は様々です。自身が関心を向ける分野を深く掘り下げることは勿論、その他の分野にも幅広く興味関心を持つことで、人としての深みが増します。それは自然と人を惹きつける魅力となります。仲間から刺激を受け、自己成長につなげ、自身もまた仲間に刺激を与えられる存在になるべきです。メンバーには、セミナーや仲間との交流の中で様々なことに興味を持つきっかけを提供し、共に成長し合うことに挑戦してまいります。

【より魅力的なまちへ】

 三郷市は商業施設や交通の利便性により住みやすいまちとして注目を集めております。商業施設や交通の利便性だけでなく、三郷市独自の地域交流イベントも魅力の一つです。私たちは地域交流イベントにおいて歴史と伝統を守りながらも、より魅力的なものになるよう変化させていかなければなりません。住みやすいまちとしては勿論、住み続けたいまちとなるために、地域ごとに年齢や国籍など、住んでいる人の特徴がある三郷市には、それらの垣根を超えた地域交流が必要です。未来へつながる持続可能な地域交流の機会を提供し、まちの活性化と更なる発展に挑戦してまいります。

【共に育み合う豊かな心】

 コロナ禍において学校行事やまちのイベントが中止・縮小され、交流が制限されたことで、子どもたちは触れ合いの機会を奪われました。私たちはどんな時も、人とのつながりの中で生きています。家庭や友だちとのコミュニケーションに加え、学校行事やまちのイベントなどにより、多くの人と接することで心の豊かさを学び、人として成長していきます。相手の立場になって考え、相手の気持ちを尊重することが、相手を思いやるということです。互いに相手を思いやり、共に助け合うことが、明るい豊かな社会の実現への一歩となります。私たちは子どもたちの豊かな心を育くむことに挑戦してまいります。

【強固な組織運営と効果的な情報発信】

組織には会議の設営や記録保存だけでなく財務管理など、決して欠かすことのできない役割があります。これらの役割に求められるのは迅速さと正確さです。それらが強固な組織運営を支える土台となるのです。引き継ぐべきは、試行錯誤しながら築き上げてきた組織の在り方や運営方法です。これまで以上に強固な組織運営を目指し、継続的な発展の礎となるよう、より迅速でより正確な組織運営に挑戦してまいります。
私たちの運動や活動は、行政や市民の皆様に広く知っていただかなければ、私たちだけの運動や活動に終わってしまいます。私たちの運動や活動を広く知ってもらうためには、近年取り組んでいるSNSでの情報発信だけでなく、従来の紙による広報活動の必要性を今一度見直し、幅広い世代に効果的な広報活動を行うことが必要です。私たちの運動や活動に興味関心を寄せて下さる皆様はもとより、青年会議所の存在を知らない方へも、しっかりと情報を届けられるような広報活動に挑戦してまいります。

【むすびに】

 私の好きな言葉に“Think Globally, Act Locally”というものがあります。『地球規模で考え、足元から行動せよ』という意味ですが、大きな視点で物事を見て、身近なことから着実に取り組んでいくことが何より大切だと考えます。私たち一人ひとりの力はとても小さなものかもしれませんが、一人ひとりが行動しなければ何も変わりません。一人ひとりの挑戦が大きな動きを生みます。私たち青年会議所が先頭に立ち、まちを動かす原動力となることで理想の実現へとつなげていきます。
 より良い未来を目指し挑戦していけば、時には失敗をすることもあります。しかし、失敗することは自身の経験値となります。また失敗に落ち込んだとしても、ここには温かく迎え入れてくれる仲間がいます。一人ひとりの挑戦が大きな動きとなるよう、仲間と切磋琢磨し変化を恐れずに挑戦してまいります。